どうする、この議論

昨今、気になる話題をいくつかピックアップしてみる。

PISAテストでの、マルチメディアで作成出来るか?の問いにおいて、日本がOECD加盟国中、最下位だった事。
そして、それに対する今後の取り組みが、殆ど考えられていない事

○ 情報管理 2013.4月号より
日本の統計学に関する人材育成策は,(中略)その各応用分野での具体的課題に取り組ませる中で統計に関する専門的人材を養成する,分野点在型方式である。

国内においては、統計数理研究所以外で、未だに国内の大学には統計学を専門とする学科・専攻は存在しない

○少子高齢化問題
少子化においては、次世代を担う人材が不足する。その一方で、現役世代を退く高齢者が増加し、不労所得者が拡大。国の医療保障費は、年々増すばかり。それぞれの課題は、独立して存在する。

これらの問題の一つ一つも悩ましい問題ばかりである。
そして、少年期、現役世代、老年期と、人の一生を考える問題である。
通常ならば、それぞれの分野の専門家に任せるのが、常套かもしれない。
もし、それぞれが、独立した問題と考えるならば・・・

今回、これらの諸問題を横断的に考察し、何かしらのアクションを見出してみたい。

キーワードとしては、
⚫️世代間の教育の内容について
⚫️マルチメディアやインターネットと、これからどう関わるのか?
⚫️世代間の対話が可能か?

⚫️その「実学」は誰が教えるのか?
実学は、社会や応用分野において必要な能力を教育する事を指す。社会が要請する能力は、その時々で変化し続ける。経済界は、実践的かつ即効性のあるプログラムを望んでおり、教育界も、その要請に応える努力は努めている。とはいえ、カリキュラムのそのもの構築に困難を伴うのは、想像に難くない。

▼教育界は、前例主義を貫こうと企てることだろう。
▼産業界は、「楽しそう」を追いかけたかったのに、いつの間にか経営の備蓄と構築に明け暮れる。
▼子供達は、受験勉強に明け暮れて、もっといろいろ、知ってみたいが、他所の者。
▼「マルチメディアは、高等教育か、応用分野で勉強を!」と、誰もがおもう。
しかし、その頃、日本の学生は、
周回遅れの、サクラサク。
誰が殺した、ククロビン!

⚫️マルチメディアというトラウマ
私世代には、テレネットをご存知かも知れない。官民一体で行ったであろう、市民の情報を市役所や繁華街で提供するという、誰得サービス。
当時の8bitドット画面の文字で映し出されたのをご記憶の方は多いかも知れない。
いつの間にか、それらも姿を消し、自分が社会人になってから、インターネットの爆発的普及を目のあたりにする。その当時関わった方々は、このインターネットによる飽和臨界点を超える情報の洪水をどう考えているのだろうか?

もう一つ、触れておきたい話題。
ああ〜、電子立国日本と、謳歌を極めたあの頃は、今は何処へといったのか〜。

ステッパーという、集積回路を作るための露光装置がある。
▼日本のカメラメーカーは、
こぞって参戦。
▼精度、品質、信頼性。
流石は世界の日本製!と崇められたかと言うと、そうではなかった。
諸外国の製造メーカーは、とにかくスピードを求め、其の後、歩留りの精度を上げていったとか。

高度化した時代に、品質の良い物が売れるとは限らない。また、その品質が顧客にとって最善なのかを、問い続けていく、マーケティングという禅問答。

⚫️「沈黙は…。」

▼そんな辛酸味わって、
ブイブイ言ってた現役時代。
、それを退く老年期。
▼渡る世間は、鬼ばかり。
実力行使も、口先介入も、心得て。
▼カタカナ表記の、会社名、
噛まずによくぞ、言えたもの。
▼酸いも甘いも、踏み越えて、
GETしました、遅延証明。
▼溜息と、お酒を体に、取り込んで、
お世辞と愛想を振りまく、日本固有の伝統芸。
▼退職日、花束渡され、いざ行かん、
女房と、二人の、無言のランデブー。

▼そんな彼らは、年金受給者として、ある程度の不労所得と、現役時代の備蓄で形成を立てる。
備蓄は資産運用に充てている事だろう。社会への働きかけがなくとも、お金をかけずに、無事安穏な生活が可能らしい。もちろん、働いていない訳ではないが、人生のセカンドステージを歩んでいけるようだ。

▼しかし、今、現役世代は、老後に不安を抱えている。アメリカの押し売りで始まった確定拠出年金も、自己責任という言葉で、将来、幾ら貰えるのか、何も分からぬまま、給料から天引きされ、不安と不満の日々が続いている。社会保障費も、年に1兆円ずつ増えるという、前人未到の借金大王。

▼そんな彼らに、何を抱くか?
学生諸君よ!
これが、現実だ。
この息苦しい、圧迫感を、
どう踏み越えようか!

⚫️世代間の対話

ここまで見てきて、如何に、この国は、それぞれの世代が好む世界がこれほどにも、異なるのかと、見て取れる。

▼携帯片手の学生諸君は、ネットがないなど信じられず、スマホ片手にLINEのスタンプ。
『だって、文章はめんどくさい。』
▼現役世代は、情報の荒波を、ただただ必死に、食らいつき、エクセル、ワードはお手の物。
だけど、彼女は、ネットショップで、引きこもり。
『欲しがりませんは、いつの事?私、欲しいのございません。』
▼老年期、株の時だけ、御用を立てて、後は怖くて、電源入れず。
新聞片手に、お茶啜り、見ているテレビはNHK。BS付ければ、経済情報、見れるけど、情報多くて、証券会社の言いなりに。
『だって、あの人、よくしてくれたもの!』

ネットというキーワードでも、
めんどくさがりやの学生諸君、
欲しがらない現役世代、
温もり恋しい老年期と
一貫性がないものだ。

さあ、どうする、このとっ散らかったお話を。次回に続くか?