単刀直入だが、機械学習を論破してみる。
統計学の反対は?
ことりつぎ
それでも、僕は「傘がない」
今日は、ある邦楽を題材に思索を廻らせてみたい。
井上陽水の「傘がない」は、
ラジオなどでお聴きになった方など多いかもしれない。
1972年という、自分が生まれる前の楽曲であるが、
異彩を放っている。
大意としては、(君)という存在に会いたい!との
(明言されていないが、この歌の)「主人公」だが、
『傘がない』という事実、周辺の喧騒が
その感情に拍車をかけている。といったところだろうか。
歌詞を読んでいくと、新聞やテレビの
深刻なニュース報道は関係ねえーとぶった切り、
「行かなくちゃ、君に逢いに行かなくちゃ」と
衝動を切々と歌っている。
この曲、いくつか特質する内容が見受けられる。
一つは、「天候」が『主人公』の行動の制限条件となっている事である。
通常、古文を含めて、
古今東西の歌(もしくは詩)などは、
情景を描き出す要素となる。
さらに、この曲では、『主人公』の制限要素として登場する。
因みに、今のようなビニール傘が普及したのが80年代以降であり、
傘は持っていなければ、濡れるしかない。
これで、ある種の悲哀を描いているのかもしれない。
二つ目は、前述の大意で書かせてもらった、深刻に伝えるニュースと
そんな事が問題ではない!という『主人公』の対比が描かれている。
現在のヒット曲の歌詞を読んでみると、
いわゆる「僕」と「あなた」の関係性で終始している歌詞が数多い。
しかし、この曲は故意的にではあるかもしれないが、
新聞やテレビというキーワードを用いて、
(主人公の周辺ではない)世間を描いている。
しかし、『主人公』と「君」の関係性は、
主人公が君に恋焦がれているといった描写だけである。
昭和47年というのは、横井庄一さんが発見されたり、
ローマクラブが「成長の限界」を発表したり、
浅間山荘事件が起こり、日本中を震撼させ、
また、飛行機に関わる事件が多かったのが印象的である。
戦後から、高度経済成長を経ての、
この次の日本がどうなるのか?と
漠然たる不安が蔓延していたのかもしれない。
ヒット曲を見てみると、
郷ひろみが「男の子女の子」がヒットし、
イメージチェンジしていたあの頃である。
世の中は、新たな変化の局面と騒然とした世相を知りながらも
どこか楽観的な雰囲気に人々が享受していたのかな?と。
傘がないの場合、Aメロで世相のことを描き、
しかし今の自分の問題は、傘がないことが大変であり、
サビで「雨に濡れ、冷たい雨が心にしみる」と嘆き、
最後に君以外のことは考えられなくなることを、いい事だろうと訴える、
傾斜した世界が展開する。
この歌詞の4コマ漫画のような構造で考えると、
2コマ目の「傘がない!」と
3こま目の「雨が心にしみる」の嘆きが、
主人公の実態と心理状態であり、
一方の、1コマ目の騒然とした世相の描写と
最後の「いい事だろう」と訴えるのは、
他者に対する、心証もしくは訴えを描いている。
騒然とした世相とは関係なく、君に逢うことは、
何の罪でも、義務でも、皮肉でも、権利でもなく、
衝動として描かれている。
しかし、何故、君に逢わなくてはいけないのか?
また、こんな大変な時に行く理由が描かれてはいない。
この行間を聴いている人に埋めてもらうという、
なかなかリスナーに優しくない仕様となっている。
構造的にはこんな感じでしょうかね?
以上、終わり。
P.S 本当は、データマイニング企業をメタ分析するとか考えているんですが、
まだ、出来てません。出来たら、また、記事にします。
お久しぶりです。
「統計学は学びにくい」という話は、よく伺う。広い分野での使用は、多くの方が存じ、触れている状況にも関わらず嘆きが聞こえるのは、何か原因があるのだろうか?
単純に、それぞれの分野での統計学に対する捉え方、解釈、使用用途が、学習者の目的と合致していないという、ミスマッチ問題だと断定するには、少々、憂慮を覚える。私を含めて、多くの理解が出来ているかと問えば、そうなのか?と疑念を覚える。
以前に読んだ、「データサイエンティスト育成ネットワークの形成」を読み進めていくと、いかに、広く、普く、統計が理解されていないか、を痛感せざるを得ない。
言葉は踊れど、理解は得られず。
そんな思いになるのは、クライアント側の世界は、思っている以上に事が進んでいない、そんな、焦りを感じずには思わずにはいられない。管理者の立場で言えば、作業者が自分よりも年上の人間が多くなったなあ〜、と人口減少社会は、思っている以上に早く到来しそうな現場の悲痛からかもしれない。
話を統計学に戻そう。
パンは小麦粉から作られる、しかし、パンは小麦粉に戻る事は不可能である。
小麦粉は、パンだけでなく、スイーツや、普段の料理にも使用されるが、
小麦粉には、加工の仕方で、変質する。
統計学が、多くの人に触れていながら、理解の進まない理由は、
寧ろ、それぞれの分野でカスタマイズされ、実学的に統計を理解を進め、
各分野での解釈が、「タコツボ化」したのでは?
若しくは、肝要となる部分の理解を疎かになってはいないか?
と考えるのは、深慮すぎると言えるのか?
何故に、この乖離が生じたのか?最適な回答は何なのか?
自分なりの思索を重ねてみたい。
(因みに、この文章は統計の解説ではありません。枠内の議論に収めず、もっと幅広い議論を望むばかりです)
続きを読む技術よりも、人材像を語れ!
よくもこんな大ウソがいえたものだ。18歳人口は当時の6割、大学進学率は15ポイント以上増加。バブル期に遠く遠く及ばないというのが実情。
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